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【 グルメシリーズ 2 】山椒はこつぶでも ピリリと旨い

fresh green sansho japanese pepper

とある地方都市で仕事をし、終電が終わって帰れなくなったのでその仕事関係の社長の家に呼ばれ「お泊まり」することになった。次の日の朝食の時に、山椒(さんしょう)と出会い非常に幸せな朝食の時間を過ごした。

 

山椒はこつぶでも ピリリと旨い

その社長のご自宅は 天井が高く 一部屋、一部屋がゆったりと広めに作られていてまさに「成功した経営者のご自宅」と言えるものだった。そのくせ過度な調度品や「これみよがし」のバカラのグラスが飾ってあるわけでもなく(バカラはあるのかもしれないが)実用を重視した、暮らしやすさを追求した邸宅だったのである。品のいいご婦人の趣味なのかもしれない。

 

次の朝、その家で食べた朝食がいまだに忘れられない「我が生涯最高の朝食」となったのであるーー

 

とは言っても、ゴージャスなものが出てきたわけではない。

あじの開きを焼いたもの。玉子焼き、のり、お味噌汁、おしんこ、ごはん。

いたってシンプルなものだ。ただし、1つ1つの食材はよく吟味されたものなのだろう、と想像できた。たとえば、お味噌汁をひと口含んで口に広がる香ばしい麦と豆の香り。それをやわらかな出汁(だし)が包み込み小魚と昆布の海が、麦や豆の畑と鮮烈に出会ってスッ、と消える。見事! というスープなのである。だから豆腐の白にパラリとアサツキの緑が散らばったお椀がこうもいとおしく思えるのだ。香りが鼻を癒してくれる。

ごはんは銀シャリ。つややかな中にも日本的アルデンテで、一粒ひとつぶがけっしてダラッ、とくずれない。凛とした張りを保ったコシのある炊き上がりなのである。この香りもまた、今まで生きてきて何度かしか嗅いだことのない上質な白米の香りである。あじの開きは「身と皮」で判断できる。皮がなかなか切れず、硬いものは上質ではない。この時のあじは、皮に箸がスッと入り簡単に皮がやぶけ、身と一緒につまむことができた。焼きたての身はまだジジッ、と音を立て身のふちが香ばしく焦げている。醤油を少し受け止めた身と皮が口の中でじゅわっと脂をほとばしらせた。この脂は、いい。

 

Japanese breakfast

 

玉子焼きは、だし巻きたまごのように凝ったものではないが、少し甘めに焼き上げられたエッジは立っているけれどもやわらかい、されど柔らか過ぎない日本伝統の玉子焼きだった。久しくこのような「古風かつ正当な玉子焼き」に出会っていなかったので日本人に生まれた幸せを感じずにはいられない玉子焼きだ。パリッとしたのり。かなり浅く漬け込まれた白菜もサラダ感覚で食べられ充実した朝のひとときをかみしめていた。そのときーー

 

「箸休めにどうぞ」

 

四角い瓶にぎっしり詰められた「ちりめんじゃこ」がテーブルの端に差し出された。よく見ると、緑のつぶつぶが混じっている。「これはなんですか?」と、ご婦人にたずねると「アラ、ご存知ありませんか? 山椒(さんしょう)の実ですよ。香りがいいんですの」と、上品な笑顔で答えてくれる。「ほうー」と興味をかきたてられ、小さな木のスプーンに山盛りすくってごはんの上に乗せてみた。ご婦人はお茶を入れながら笑っている。白米の上に乗せたじゃこを口に放り込むとゆっくり咀嚼(そしゃく)してみる。はじめに馴染みのあるじゃこが挨拶にきて、次にプチッ、と緑色の山椒の実がはじけた。同時にさわやかな春風が駆け抜け、次いでビリビリと電気でしびれたような辛みが舌を攻撃してくる。「これはーー」初めての味わいだった。ツンデレな食べ物だ。さわやかで純な乙女の雰囲気を身にまといながら、深追いすると手厳しくひじ鉄をくらわせる。これぞ大人の恋ーー

山椒はこつぶでも ピリリとからい、というが。これは、旨い。

 

ちりめん山椒

 

思い出の あの山椒を、再び。

あの朝の食卓を今も思い出す。あれこそが最高峰。最後の晩餐の日の朝飯は、絶対にあれだ。

その後、その地方都市の社長とは仕事をご一緒する機会もなく、疎遠になってしまったので今更、あの朝食のためだけに近づくことも出来ず、ただただ思い出すだけなのである。たびたび夢の中にも出てくる理想の朝食は、今や現実よりも膨らんで肥大化し、必要以上に美化されているのかもしれない。しかし、あの朝食こそ間違いなく日本人を幸せにしてくれる「朝ごはん」だと思う。

 

東京に戻ってからも、同じようにあじの開きを焼いて、のり、味噌汁、おしんこでごはんを炊いて食べるが、あの時のような感動はない。高い米を炊いても、味噌をいろいろ変えてもなんだか違う。時が流れ、デパートの試食コーナーで「ちりめんじゃこの佃煮」が売られているのを見て気づいた。「そうだ! 朝食に山椒の実の混じったちりめんじゃこ が足りなかったのだ」まったく失念していたのだが、あの日の食卓には「瓶にぎっしりと詰まったじゃこと山椒の実」があった。それを忘れていたなんて、なんたる不覚!

それからさまざまな「ちりめん山椒」の瓶詰めを手に入れてみるがいずれも違う。それぞれ美味いが、あの日の感動には至らない。そもそも醤油で煮付けられ、黒くなった山椒の粒はコショウのようで日焼けしすぎたギャルのようで。この場合、古風な小都市の着物美人のような青々とした山椒に出会いたい。そう思っていて、ハッとした。手作りすればよいのだ。こんなインターネットの世の中でオレは何をしていたのだ。検索すると「緑の山椒の実」はすぐに見つかったし、「ちりめん山椒のレシピ」は山ほどネット上に落ちている。手作りだ。あの日の朝食には及ばなくても、「緑の実のちりめん山椒」くらいは手作りしてみたい。そう考え至ったとき、なんとも幸せな充実感に包まれた。

 

要は、じゃこを醤油とみりんで煮て山椒を混ぜりゃいいんだろ。

 

ちりめんじゃこ

 

ちりめんじゃこを買ってきた。

それをざるに広げ、熱湯をかけて雑味をとる。

鍋に入れ、日本酒と水で少しコトコト煮る。

さらに醤油を入れて煮込み、みりんも入れていく。

最後に、緑の丸い山椒の実をたっぷり加える。

通常、市販されているものは山椒がちょっぴりしか入ってないので、ここぞとばかりにたっぷり入れる(笑

水分が飛ぶまで弱火で煮込んで出来上がり。

くわしくは、こちらのレシピを参考にして作ってみて欲しい。

COOCK Pad: 京都の料亭の味♡ちりめん山椒

 

このレシピでは、お酢を使うが お酢を入れないレシピもあるから、そこらへんはお好みで ♬〜〜

 

多めに作って瓶に入れ、冷蔵庫で保存すれば毎日笑顔^^

こんなに簡単に作れるものが、ゴージャスな箸休めになる。手作りすれば、たいした金額もかからず料亭気分を味わえる。お弁当に入れたり、おにぎりの具にしても、もう踊りだしたくなるほどご機嫌よ。酒のつまみでちびちびやれば、もう辛抱たまらん! いくらでも呑んでしまいますがな。絶品とはこのこと!

サンショオール というすぐれた成分

山椒には、サンショオール というふざけたような名前の成分が含まれている。しかし、この成分あなどれない。

サンショオールには「大脳へ刺激を与え、内臓器官を活発に働かせる効能」がある。そのため、胃腸の機能を向上させ、消化不良によって引き起こされる胸苦しさや下痢、食欲減退などを改善させるのに効果てきめん。さらに、サンショオールには代謝を促し、発汗効果もあるため冷え性を改める働きもある。

見た目のかわいらしさ、緑の美しさだけでなくあの一粒には栄養がぎっしりなのだ。たとえば山椒の実にはサンショオールだけでなく、食物繊維やカルシウム、鉄分などといったミネラル類やビタミンB群やビタミンEなどのビタミン類が豊富に含まれている。

漢方薬としても重宝されてきた山椒

食用としてだけでなく、すぐれた薬としても古くから使われてきた。山椒の果皮は、しもやけやひび割れに効果があり、果皮に含まれるシトローネには胃もたれや体温を上昇させる効果がある。また、女性には生理痛を和らげる効能があり重宝されてきたようだ。シトロネラール、ジペンテンにフェランドレン、ゲラニオール、リモネンなどの栄養成分が薬効が高い。

山椒をお風呂に!?

山椒は、日本、中国、朝鮮半島に自生するミカン科サンショウ属の落葉低木で、2~5mほどの高さになる。北海道から九州に自生し、6月が出荷のピークだ。

また、山椒をお風呂に入れることで、神経痛やリウマチに効くと言われている。

世界各国で注目されている食材

山椒は日本だけではなく、世界各国でも注目されている食材だ。ぴりりとした辛みがワインやビールと相性良く、ヨーロッパ各地のレストランや地中海モナコで「日本産の山椒」が料理に用いられている。

 

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山椒は、ここで手軽に安価に手に入れよう


実山椒 冷凍 200g 奈良産

 

 

 

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