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跳べ!ロックンロール・ジーニアス【 第1話 】

ロックバンドG写真

音楽ドキュメント・ストーリー  跳べ!ロックンロール・ジーニアス

1980年代に巻き起こった 原宿歩行天バンドブーム の真実

【 第1話 】 Introduction

全18話 完結

 

 

〔ストーリー概要・解説・あらすじ〕

 

まだ「ゆず」が横浜で路上ライブをやるよりずーっと前。1980年代の半ばに。原宿歩行者天国バンド・ブームというのがあった☆ そのブームを起こしたのはオレたち。ロック・バンド 「ロックンロール・ジーニアス」

ちょっと有名な、知る人ぞ知る オレたちのバンドは3年間ほどに渡り同じ路上の同じ場所に毎週日曜日に現れ、爆音のストリート・ライブを行った。

たちまち人が集まり、ファンが出来、ファンがNHK に投書したことで TV が取材に来てから多くの新聞、雑誌、民放TV、海外メディアなどが取材に来て大騒ぎになる。海外からの旅行者が見せてくれる旅行ガイドブックには永いことオレたちが載っていた。

その後、YAMAHA のコンテストで優勝し、外国人のプロデューサーも付き将来を約束されたかのように見えたオレたちは突然失速し、バンドを解散☆ ファンの前からも姿を消した。。

何人もの当時のファンが、ジーニアスのその後を探している、という話が耳に入ったが沈黙を守ってきた。今やっと、冷静にあの頃の封印を解いてもいいかな、という気持ちになったので、当時書き留めていた日々の出来事を解放する。

熱い、熱い。真夏のような日々だった。
そしてこれは作り事ではない、生身の真実の物語なのだーー

 

 

作者:ロックンロール社長 池松 kaz

作者のプロフィールは、こちら

時代背景

この物語の背景は、1980年代の半ばーー

足音をしのばせてバブル景気が静かに近づいていた頃だ。戦後の高度成長期の総決算ともいうべき急上昇の好景気が、もうすぐそこまで近づいていて、誰もが心なしか明るかった。バブル真っ只中の下品な豪華さはないけれど日本の未来を信じられた。音楽的には、それまでロックの主流だった洋楽を抑えて、BOØWY がブレイクのきざしを見せ始めていたし、その後に続くブルーハーツやらビジュアルバンド勢がインディー・シーンから飛び出し始めていた。タテノリ・バンドはまだ台頭しておらず、音楽のノリは「たて」ではなく「横ノリ」が主流であった。太い眉毛でジュリアナのお立ち台で踊る女性が急増していた。

 

80年代ファッション

80年代ファッション

お立ち台で踊るギャル

ジュリアナお立ち台

 

 

 

 

 

 

 

 

原宿歩行者天国

原宿歩行者天国は唯一開放されたパフォーマンスの場所として、昔からさまざまな大道芸人たちが技を競って披露していた場所だった。そこに若者文化を持ち込み、最初のブレイクを見せたのは「竹の子族」だった。奇抜な衣装に身を包み、機械的な独特の踊りで人目をひき、ブームとなった。その後フィフティーズ・ファッションとリーゼント、ポニーテールでオールディーズに合わせてツイストを踊る「ローラー族」

それが下火になると、「秘密結社G」「一世風靡」という芝居系のパフォーマンス・グループが台頭してきたがそれも下火になり、歩行者天国は閑古鳥が鳴くほど静かな場所に戻っていた。たまに「プーッ」とサックスやトランペットの練習をする者がいるぐらいであった。

そこに音楽機材を持ち出し、路上をライブハウスにしたのが我々「ロックンロール・ジーニアス」だった。路上にでると4ヶ月もしないうちに様々なマスコミに取り上げられ「原宿歩行天バンド・ブーム」になり、その後のイカ天というテレビ番組も始まったことなどから日本はバンド・ブームになっていった。

竹の子族写真

原宿の古くからの名物「竹の子族」

 

オレたちが原宿歩行天でライブをしたのは、やむにやまれぬ理由からだった。

結成当時、「ロックンロール・ジーニアス」は他のバンド同様、ライブハウスをメインの拠点として音楽活動を続けていた。しかし悲しいほど客が来ない。

客席よりもステージ上のオレたちバンドマンの方が人数が多いこともしばしば。

ひどい有様だった。

 

ある日、オレは池袋の音楽スタジオで練習していて、「原宿の歩行者天国に機材を持ち出してライブハウスにしちゃうのはどうだろう?」と思いついた。ちょうどパフォーマンス族の人気も下火になり、ブームが去って歩行者天国にはスターがいない状態だった。これはかなり画期的ないいアイデアだと思い、バンドメンバーに話すが猛反対される。路上演奏なんてカッコ悪い、という意見だった。バンド以外の周りのミュージシャン連中に話しても、みんな一様に「やめた方がいい」「恥をかく」「バンドの格がさがる」など否定的な意見ばかりだった。

それでもあきらめきれなかったオレはメンバー2〜3人と歩行天に偵察に行ってみると。まさにガラ空き。次のスターをこの歩行者天国は待っている、と確信し、メンバーを強引に説き伏せて歩行天バンドになったのだ。

 

無理を押してでもストリートに出たのは正解だった。大正解だ。毎回、ライブのチケット・ノルマに苦しめられていたオレたちは、半年後、ライブチケットは一瞬で売り切れ、以後自分で手売りすることも無くなった。身内や知り合いしか見に来なかったライブハウスは常にファンで満員になり、ライブハウスでもらうギャラは一晩で10万円を超えた。イベントにも頻繁に呼ばれるようになり、1回のイベントのギャラは30万円を切ることがなくなった。ストリートでも毎回のステージに700人以上が取り囲む人気バンドになっていった。

 

あれほどバカにしていた知り合いのバンドマンたちも歩行者天国でライブするようになり、原宿歩行者天国バンドブームが巻き起こる。

700人以上が取り囲むバンド

毎回、700人以上がオレたち「ロックンロール・ジーニアス」を取り囲んだ

 

メンバー構成

ギター:マコト・クレイジー

ギター:ヒカル若槻

ギター:トモコ・チビタ(1期メンバー)

サックス:会長(1期メンバー)

パーカッション:クミコ(1期メンバー)

キーボード:ヤスコ・クイーン

ベース:レイ・ギャング

ドラム:トミノスケ(初代)

ドラム:A(二代目)

ヴォーカル:kaz 池松(現ロックンロール社長)

スタッフ

島田・秋元・倉本・桜田(オペレーター、マネージャー、他)

では、次回からその模様を詳細に話していこう。

1980年代半ば。オレたちが出没したあの場所へーー 再び旅をする。もしよければ一緒に来て欲しい。

ロックンロール社長 池松kaz

 

 

【 第2話 】へ

 

音楽ドキュメント・ストーリー

跳べ!ロックンロール・ジーニアス

全18話 ラインナップ

【 第1話 】 Introduction

【 第2話 】 原宿歩行者天国

【 第3話 】 はじまり

【 第4話 】 ロックンロール・ジーニアス結成

【 第5話 】 音楽スタジオ作り

【 第6話 】 目標 年間100ステージ

【 第7話 】 TV出演

【 第8話 】 ギャラ30万

【 第9話 】 時間泥棒

【 第10話 】 オーディション

【 第11話 】 もっと でかいコンテストを

【 第12話 】 テキ屋の親分

【 第13話 】 企画ライブ「 金網越しの DOWN TOWN 」

【 第14話 】 「SHOGUN」のMr.ケーシー・ランキン

【 第15話 】 グランプリ!

【 第16話 】 ファンキーなロックンロール

【 第17話 】 掌(てのひら)の中の砂

【 第18話 】-最終回- 解散

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

ロックンロール 社長 池松 kaz

ロックンロール 社長 池松 kaz

株式会社ジーニアスインターナショナル
(http://www.genius-kaz.co.jp)代表。Smart CrutchJapan 代表。Lily Nily Japan 代表。Funky Station 代表。渋谷区在住。

貿易会社社長として活動する一方、ロックバンドのシンガー、サイドギタリスト、作曲家、作詞家としても活動し、音楽とビジネスの融合を目指す仕事を展開している。

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